シミ取りレーザー治療が失敗するのはどんなとき?やらないほうが良い人っているの? | S Beauty Clinic

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シミ取りレーザー治療が失敗するのはどんなとき?やらないほうが良い人っているの?

アンチエイジングシミ‧肝斑レーザー治療美白

2025.03.06

シミ取りレーザー治療を考えているけれど、SNSなどで「失敗した」「逆にシミが濃くなった」といった声を見て不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。こうした事態を防ぐためには、ご自身のシミの種類に応じた治療法を選択すること、治療後のケアをしっかり行うことが大切です。今回は、シミ取りレーザー治療の失敗例や、トラブルを防ぐためのポイントについて解説します。

シミ取りレーザー治療が「失敗した」と感じるケース

シミ取りレーザーは、シミの原因であるメラニン色素を破壊してシミを目立たなくする美容医療です。目立つシミにピンポイントでレーザーを照射するスポット照射と、より微弱で特殊なレーザーを肌の広範囲に照射することで、メラニン色素を少しずつ分解してシミや肝斑を薄くしていくレーザートーニングが代表的です。

シミに対する効果的な治療法ですが、失敗したと感じるのは次のような場合が考えられます。

思ったよりシミが消えていない、効果を感じない

シミ取りレーザー治療を受けてもシミが残ってしまい、思ったより効果が感じられないときがあります。これは、ご自身のシミのタイプと治療法が合っていなかったり、必要な治療回数を受けていないことなどが考えられます。

(原因1)スポット照射に向かないシミがある

シミに見える症状には、老人性色素斑以外にもいくつかの種類がありますが、以下のようなタイプのシミには、スポット照射は不向きです。

  • 肝斑(かんぱん)
    頬骨上から目元など、骨が突出している部位にできやすい色素性病変です。レーザーを強く照射すると、炎症によってかえって濃くなってしまう場合があります。
  • 炎症性色素沈着

ニキビ、ケガ、やけどなどの外傷や炎症によって生じたメラニン色素が沈着している色素性病変です。肝斑同様、レーザーを強く照射すると炎症によってかえって濃くなってしまう場合があります。

  • 色の薄いシミ
    スポット照射は色の薄いシミでは反応が十分に得られず、効果が出にくいことがあります。

こうしたシミには、レーザートーニングを検討してみましょう。当院でもカウンセリングで、シミのタイプに応じた適切な方法をご提案しています。

(原因2)レーザーの出力・回数が不足している

シミ取りレーザーは1回の治療でも効果が得られることも少なくありませんが、レーザー出力が不足していると、メラニン色素を壊しきれず、シミが残ってしまう場合があります。

また、シミの状態によっては複数回の照射が推奨されるため、回数が足りないと十分な効果が得られません。医師の指導のもとで、適切な回数を受けるようにしましょう。

当院で導入している「レブライトSI(Q-YAGレーザー)」は、シミ・そばかすへのスポット照射はもちろん、レーザートーニング(PTPトーニング)によって、肝斑、傷ややけどによる色素沈着など、幅広いシミに安全にアプローチすることができます。

治療後にシミが濃くなったように感じる

レーザーのスポット照射を行った箇所は軽いやけどのような状態となり、その後、肌が再生することで色素が薄くなる仕組みです。治療後しばらくしてシミが一時的に少し濃くなる(炎症性色素沈着)ことがありますが、これは肌の防御反応として生じるものです。傷あとの皮膚の色が濃くなるのと同じですので、治療が失敗したわけではありません。通常は時間の経過とともに目立たなくなります。

ただし、こうした時期に紫外線や摩擦などで肌が刺激を受けると、炎症性色素沈着が定着して色素が残ってしまう場合もあります。治療後は洗顔やメイク時に刺激を与えないよう注意し、保湿、紫外線対策をしっかり行いましょう。

かさぶたや赤みなどが、なかなか治まらない

スポット照射後は、患部にかさぶたができたり、赤みが生じたりするダウンタイム期間があります。シミ取りレーザー治療は適切に行えば安全な治療です。ダウンタイムも通常は1〜2週間程度ですが、長引く場合は照射の出力が強すぎたり、正常組織にやけどが生じていたりする可能性も考えられます。治療後の経過が気になる場合には、早めに医師に相談してください。

シミ取りレーザー治療を「しないほうがいい」「向いていない」人

シミ取りレーザー治療で困った事態にならないためには、ご自身のシミのタイプに合った治療法を選択すること、治療後にはしっかりケアを行うことが大切です。では、そもそもシミ取りレーザー治療をしないほうがよい、できないのはどのようなケースでしょうか。

日焼けした直後、もしくは、治療後に日焼けが避けられないとき

日焼けした肌は乾燥してバリア機能が低下しています。レーザー照射の刺激が強く出て、赤みや腫れが生じやすいため、肌の状態が落ち着くまで避けたほうが良いでしょう。

また、治療後は普段以上に紫外線の影響を受けやすい状態です。炎症性色素沈着を防ぐためにも、治療期間中や治療直後に日焼けが避けられない場合には、治療の時期を見直すほうが良いでしょう。夏場の旅行や登山、海水浴など、強い紫外線にさらされやすい、日焼け止めの塗り直しが難しいような状況が続くときは、施術のタイミングを検討しましょう。

忙しくて治療後のアフターケアが難しい

治療後しばらくは肌のバリア機能が低下しているため、洗顔やメイク時の摩擦を避けることや、保湿や紫外線対策は普段以上にしっかり行うことが大切です。

仕事や家事などで忙しくてアフターケアができない、手間だと感じる場合は、効果が出にくいだけでなく、シミの再発なども起きかねません。しっかりケアができるタイミングや環境を整えたうえで、実施を検討したほうがよいでしょう。

人に会う機会が多く、顔のテープが目立つのが気になる

シミ取りレーザー治療後しばらくは、患部を保護するためにテープ(保護テープ)を貼った状態が続きます。目立ちにくい色のテープを使用しますが、人目が気になる予定などがある場合は、施術のタイミングなどもカウンセリングで相談するとよいでしょう。

肌の炎症や乾燥が強い

炎症乾燥皮膚疾患などによって敏感になっている肌には、シミ取りレーザー治療の刺激が強すぎる場合があるため、控えることをおすすめすることがあります。ご自身で判断が難しい場合もあると思いますので、カウンセリングで医師にご相談ください。

妊娠中・授乳中

妊娠・授乳中は、ホルモンバランスの変化によりシミが出やすいことがありますが、ホルモンバランスの変化で肌が過敏になっている可能性もあり、治療を避けたほうがよい場合があります。タイミングについては医師に相談しましょう。

シミ取りレーザー治療で失敗しないために

シミ取りレーザー治療で失敗しないためには、丁寧なカウンセリングで、シミの種類や状態に適した方法を提案してくれるクリニックを選ぶことがとても大切です。金額の安さだけで判断するのではなく、実績や経験が豊富なクリニックを選びましょう。

またせっかく治療を受けたのに、アフターケアが不十分だったために思った効果が出ないのは残念なことです。日焼け対策の徹底などはもちろんのこと、トラネキサム酸ビタミンCなど、内側から肌ケアができる内服治療を取り入れるのもおすすめです。

まとめ

今回は、シミ取りレーザー治療の失敗を避ける方法を解説しました。シミ取りレーザー治療は、シミの種類に応じた適切な治療法を選択し、アフターケアをしっかり行うことで、効果が期待できる治療です。

当院では、丁寧なカウンセリングでそれぞれの方に適した方法でのシミ治療をご提案しています。レーザ以外にも、ピーリングなど、ハリや透明感を引き出すトータル美肌ケアが可能です。お気軽にカウンセリングにお越しください。

この記事を監修したドクター

⼭本 祐未 S Beauty Clinic 院⻑

資格‧所属:⽇本美容外科学会会員∕ボトックスビスタ認定医/
ジュビダームビスタ認定医

専⾨分野:美容皮膚科

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