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唇にできたシミ取りに効果的な方法は?シミの原因や対処法を解説
2025.04.17
唇のシミやくすみは、紫外線や摩擦による色素沈着が主な原因で、目立ちやすく、悩む人も多く見られます。唇のメラニン色素はセルフケアや自然なターンオーバーでの改善が難しいため、レーザー照射や美容内服による医療的アプローチが有効です。本記事では唇のシミ取りを検討している方に向けて、具体的な治療法や原因などを詳しく解説します。
唇のシミを消す効果的な方法

唇は皮膚が非常に薄く、紫外線やマスクの擦れにより皮膚に存在するメラニン色素が蓄積しやすい部位です。メラニン色素は本来、紫外線に対する防御機能として働きますが、過剰に蓄積するとそれがシミや色むらになって現れます。
一度できたシミは自然に薄くなりにくく、放置すると定着して濃くなる可能性もあるため、気付いたら早めに対処することが大切です。主な対処方法としては、大きく医療的アプローチとセルフケアの2つがあります。
それぞれの方法について解説します。
レーザー治療で対処する場合
レーザー治療では、唇にできたシミにレーザーを直接照射するスポット照射と、徐々に薄くしていくレーザートーニングがあり、メラニン色素を破壊していきます。当院では、ダウンタイムのないレーザートーニングをおすすめしています。なかでも「レブライトSI(QスイッチYAGレーザー)」は、メラニン色素に反応しやすい波長を備えた機器です。皮膚が薄くデリケートな唇にも使用しやすく、施術の負担を抑えられます。
美容内服薬でじっくり改善する場合
唇のシミを体の内側から改善したい場合は、美容内服薬も1つの選択肢です。トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEを含む内服薬を継続して服用することで、メラニン色素の生成を抑え、シミが濃くなるのを防ぎながら、徐々に色を薄くしていく効果が見込まれます。
即効性はありませんが、毎日服用するだけでよく、色素沈着が再発しやすい人にとっては予防ケアとしても役立ちます。美容内服薬は、レーザー治療と併用することで内外からアプローチでき、シミの改善を効率的に進められる治療法です。
セルフケアで対処する場合
「セルフケアでシミは消せないの?」という質問を時々いただきます。自宅でできるセルフケアとしては、唇専用のスクラブやピーリングパックを使って古い角質を取り除く方法がありますが、こうしたセルフケアで唇のシミを消せる科学根拠は示されていません。ただし、保湿をおこない、乾燥や刺激から守ることでシミを予防できる可能性はあります。
唇は皮膚よりもバリア機能が低く、乾燥や刺激を受けやすい特徴があります。自宅でできるセルフケアとしては、保湿力の高いリップクリームやホホバオイルでしっかり保湿し、唇を乾燥や刺激から守ることが大切です。
すでにシミが濃い場合や全体的なくすみがある場合は、セルフケアだけでは十分な改善が難しいため、レーザー治療や美容内服薬もあわせて検討しましょう。
治療方法 | 医療的アプローチ | セルフケア | |
レーザー治療 | 美容内服薬 | ||
費用目安 | 1回あたり1万円程度 | 1か月あたり 数千円程度 | 数百円~数千円 |
メリット | ダウンタイムがない(※) | ・内側からじっくりアプローチできる ・再発予防にもつながる | 自宅で気軽に始められる |
デメリット | 回数がかかる | 効果を感じるまで時間がかかる | シミが完全に消える保証はない |
効果 | 〇 | 〇 | △ |
※レーザートーニングの場合
唇にシミができる原因とは

唇にできるシミには、紫外線が原因で発生する日光性色素斑(老人性色素斑)のほか、長期間の摩擦や乾燥によって炎症が続いた結果として起こる炎症後色素沈着などがあります。特に唇は皮膚が薄く、メラニン色素の生成を促す紫外線の影響を受けやすい部位です。
また、リップメイクの色素剤や摩擦、飲食時のこすれ、無意識に唇を触るクセなども、色素沈着の一因になります。シミの予防には、UVカット効果のあるリップクリームの使用、こまめな保湿、唇をこすらないといった日常のケアが欠かせません。
なお、形が急激に増大したり急に色が濃くなったりする場合は、皮膚疾患や悪性病変の可能性もあるため、早めに皮膚科を受診してください。
唇のシミを除去するレーザー治療について
唇は皮膚が薄く血管も多く分布しているため、レーザー照射の際には顔の他の部位以上に慎重な出力設定が求められます。ここでは、レーザー治療について詳しく解説します。
レーザーの種類と効果
レーザー治療の中でも「レブライトSI(QスイッチYAGレーザー)」は、メラニン色素に反応しやすい波長を出し、アプローチするのが特長です。この性質により、シミの原因であるメラニン色素だけを効率的に破壊できます。スポット照射も可能ですが、レーザートーニングを推奨します。
治療効果を持続させたい方は、トラネキサム酸やビタミンC、ビタミンEの成分を含む美容内服薬を併用することで、メラニン色素の生成を内側からケアし、再発のリスクを抑えましょう。
レーザー治療を受ける際の注意点
唇のシミを効果的に改善するには、医師の診察を定期的に受けながら、内服薬の服用期間やレーザーの追加照射のタイミングを調整していきましょう。レーザー照射には高い技術が求められるため、唇のシミ治療に実績のあるクリニックを選んでください。
初回カウンセリングでは、施術の流れやダウンタイム、費用、アフターケアの内容を確認しましょう。不明点はその場で医師やスタッフに相談し、内容を十分に理解したうえで治療に進むことが大切です。刺激に敏感な唇だからこそ、施術後のケア体制が整ったクリニックを選ぶことでトラブルを避けられます。
唇のシミは医療の力で改善可能。再発予防も大切に

唇にできたシミは、紫外線や摩擦などの刺激が蓄積することで発生し、一度色素沈着が起こると保湿や美白ケアだけでは改善が難しくなります。根本的に改善したい場合は、医療機関での治療が効果的です。
エスビューティークリニックでは、メラニン色素に反応する「レブライトSI(QスイッチYAGレーザー)」を導入しており、デリケートな唇にも対応できる設定でシミを除去します。
再発予防として美容内服薬も併用可能です。外側からの照射と内側からのサポートを組み合わせることで、より均一で明るい唇を目指しましょう。当院では、カウンセリングから施術まで丁寧に対応いたします。唇のシミが気になる方は、お気軽にご相談ください。
■参考文献:
石川 優子,澤田 俊一,上出 良一「口唇メラノーシス(口唇メラノーシス)(仮称)について」1997.107巻9号.抄録より
山形純平.大分県歯学月報「第6回 口腔の悪性黒色腫」一般社団法人大分県歯科医師会.2010.p16-17.
この記事を監修したドクター
⼭本 祐未 S Beauty Clinic 院⻑
資格‧所属:⽇本美容外科学会会員∕ボトックスビスタ認定医/
ジュビダームビスタ認定医
専⾨分野:美容皮膚科

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