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超音波痩身とは?ラジオ波、EMS・FMSとの違いを解説
2025.10.23

運動や食事制限を頑張っても、太ももや背中のお肉だけがどうしても落ちない…。
こんな自己流ダイエットでは難しい「部分痩せ」を目指せるのが、
超音波を用いた医療痩身です。気になる部分を狙って脂肪細胞そのものに
働きかけることで、二の腕や背中、内ももなど通常のダイエットでは難しい部位にも
効果が期待できます。ここでは、超音波痩身の仕組みについて、
ラジオ波やEMSとの違いを交えながら詳しく解説します。
超音波痩身とは
超音波痩身は、メスを使わずに脂肪へ働きかけて部分的なサイズダウンを目指す施術です。
超音波で脂肪を破壊する仕組み
超音波痩身は、超音波を照射することで脂肪細胞の間の水分に小さな気泡を発生させ、その破裂時の圧力で脂肪細胞を壊す仕組みです。壊された脂肪はリンパや血流を介して代謝され、最終的に体の外に汗や尿として排出されます。皮下脂肪が厚い部位ほど作用しやすく、運動や食事制限では落としにくい部分痩せにも効果的です。
医療痩身とエステ・家庭用機器との違い
■エステとの違い
医療機関で行う超音波痩身は、医師が行う医療行為です。そのため、機器の出力の強さや照射できる深さがエステ用機器とは大きく異なります。
医療痩身では脂肪細胞を減らすことに重点を置いています。施術前に医師によるカウンセリングと診察が行われ、体質や既往歴、皮膚の状態を考慮したうえで、照射設定を行う点も医療ならではの安全管理体制です。
一方、エステでの痩身効果は主に、リンパやマッサージでの血行の促進による一時的なサイズダウンです。脂肪細胞に直接アプローチするわけではありません。中には、看護師資格を持つ施術者が対応するエステもありますが、扱う機器には出力制限があるため、効果や安全面で医療痩身とは違いがあります。
■家庭用機器との違い
家庭用痩身機器は、誰もが安全に使えるように出力が大幅に抑えられています。脂肪細胞への直接的な作用もありません。家庭用機器の主な効果は、血行促進やむくみの緩和によって、一時的にサイズダウンするものが中心です。日々のコンディションを整えるためのセルフケアアイテムと考えるのがよいでしょう。
4つの痩身用機器の技術の違い・比較

医療痩身機器や技術には、いくつかの種類があります。それぞれの仕組みや期待できる効果・注意点をご紹介します。
超音波
超音波は、周波数20kHz以上の音波エネルギーのことです。これを照射して脂肪細胞を振動させることで細胞間に小さな気泡を発生させ、気泡が弾ける圧力で脂肪を壊します。照射した部分の脂肪細胞の数を直接減らすため、部分痩せに効果的で、落としにくいセルライトの改善も期待できます。痛みや赤みもほとんどありません。
ただし、超音波は脂肪層に主に作用するため、皮膚表面のたるみやハリ改善には効果が限定的です。
ラジオ波・高周波
ラジオ波は電磁波を照射し、体内で摩擦熱を発生させる仕組みです。温熱作用で硬く冷えた脂肪が柔らかくなり、脂肪分解・燃焼が促進されるとともに、血流・リンパの循環を促進します。
高周波治療は皮下脂肪を分解するのではなく、燃焼しやすくして代謝を促進する作用が中心です。高周波と超音波を組み合わせた医療痩身機器もあります。
EMS・FMS
EMSは、電気刺激によって筋肉を人工的に収縮させる機器です。通常、筋肉は脳からの電気信号によって動きますが、EMSは外部から電流で刺激し筋肉を直接動かします。医療用EMS は分離型パッドを使用しているため、気になる部位にピンポイントでアプローチできるのが特徴です。
EMSの電気刺激は、流す電流の強さや深さによって働きかける筋肉が変わります。
家庭用EMSは主に表面の筋肉を刺激する設計ですが、医療用EMSの多くは高周波を利用しており、温めながら筋肉を動かすことで血流と代謝を高め、脂肪燃焼効率を高めます。
さらに筋肉を刺激する機器にはFMS(機能的磁気刺激)もあります。EMSは電気刺激で筋肉を動かすのに対して、FMSは磁場によって筋肉を収縮させることでボディを引き締める効果があり、EMSよりも深部の筋肉までアプローチできることが特徴です。
ただし、EMS・FMSとも筋肉を鍛えて脂肪燃焼を促すものであり、脂肪細胞そのものを減らすわけではありません。そのため、超音波や高周波による脂肪層への施術と組み合わせることで、より高い痩身効果と持続性が期待できます。
HIFU(高密度焦点式超音波:High Intensity Focused Ultrasound)
HIFU(ハイフ)は、医療分野ではがん治療にも応用されている、高密度の超音波を一点に集中させて皮下に熱エネルギーを与える技術です。美容医療分野では、皮膚表面を傷つけずに真皮層・脂肪層・SMAS(筋膜)層などの部位に直接作用することで効果が期待できます。
照射直後から肌の引き締まりを実感でき、2~3ヶ月かけてコラーゲン再生が進むため、長期的な引き締め効果が期待できます。
HIFUは出力が高く、痛み・熱感・軽い腫れが生じる可能性があります。エステサロンでのHIFU施術の提供は違法行為となりますので、必ず美容クリニック等の医療機関で施術を受けましょう。
超音波と高周波による相乗効果「プライムX」の特徴

医療痩身メニューのなかでも、脂肪細胞の減少と肌の引き締めを同時に叶えたい場合は、超音波と高周波の同時照射が可能な「プライムX」が特におすすめです。
プライムXは、超音波によって脂肪細胞を減少させながら、高周波の熱エネルギーがコラーゲン生成を促進する医療痩身機器です。脂肪と皮膚の両方に働きかけ、脂肪のボリュームを減らすと同時に、肌の引き締めとハリ感をアップします。これにより、フェイスラインのもたつきや二重顎の改善、下腹部や太ももの引き締めなど、脂肪とたるみの複合的な悩みに対応可能です。
さらに、プライムXには冷却機能が搭載されており、皮膚表面を適度に冷やしながら照射を行うため、熱による痛みや赤みを最小限に抑えられます。施術中の不快感が少なく、ダウンタイムがないため、日常生活への影響も軽減できるのが特徴です。
個人差はありますが、2~3週間おきに1回の施術を継続することで、より長期的な引き締め効果が得られます。
超音波痩身はプライムXがおすすめ
食事制限や運動では落としにくい部分的な脂肪も、医療痩身なら脂肪細胞そのものに直接働きかけ、根本的なボディメイクが可能です。エステや家庭用機器に比べて高い出力と専門的な管理のもと、安全性と効果の両立が期待できます。
なかでも「プライムX」は、超音波と高周波を同時に照射できる最新機器。脂肪のボリュームを減らしながら肌を引き締め、ハリ感を高めます。顔から体まで、脂肪とたるみの両方をケアできる点も魅力です。
当院では、患者さまの気になる部位や体型のご希望を丁寧にお伺いし、一人ひとりに合わせた施術プランをご提案いたします。無理なく理想のボディラインを目指したい方は、まずはお気軽にご相談ください。
■参考文献
Alma Lasers「Alma PrimeX(アルマプライムX)」
この記事を監修したドクター
⼭本 祐未 S Beauty Clinic 院⻑
資格‧所属:⽇本美容外科学会会員∕ボトックスビスタ認定医/
ジュビダームビスタ認定医
専⾨分野:美容皮膚科

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