ニキビのレーザー治療「ブルージェネシス」とは?|ニキビの炎症改善・新たなニキビの予防効果を解説 | S Beauty Clinic

S Beautyy Clinic

COLUMN

コラム

ニキビのレーザー治療「ブルージェネシス」とは?|ニキビの炎症改善・新たなニキビの予防効果を解説

ニキビレーザー治療症例

2026.02.03

「洗顔などをしっかりやっているのに、ニキビが繰り返しできてしまう…」
「ニキビの赤みや跡が、メイクでも隠しきれない…」
セルフケアでなかなか良くならないニキビや、ニキビができやすい肌質に悩む方も多いのではないでしょうか。そんなお悩みへの選択肢のひとつに、美容皮膚科で受けられるニキビのレーザー治療があります。
ここでは、レーザー治療の中でも、ニキビの炎症による赤み鎮静や、ニキビの原因のひとつである皮脂のコントロールに焦点を当てた「ブルーレーザーによる治療(ブルージェネシス)」について、仕組みや効果、よくある質問について解説します。

この記事でお伝えすること(要約)

  • ブルーレーザーによる治療(ブルージェネシス)は、450nmのブルーレーザーを用いて、ニキビの炎症や赤み、皮脂が多い肌状態のケアにアプローチできるレーザー治療。
  • ニキビの原因となるアクネ菌の殺菌や皮脂分泌の抑制により、炎症を抑えながらニキビができにくい肌環境に整えられる。
  • ブルージェネシス(広範囲照射)はダウンタイムがなく、日常生活への影響は少ない。
  • 凹凸が深いクレーター状のニキビ跡などの改善には、他の施術のほうが向く場合がある。

ブルーレーザーによる治療「ブルージェネシス」とは

ブルージェネシスは、ブルーレーザー(青色のレーザー光)を使って、ニキビや肌の赤み、毛穴の目立ちなどの改善を目指す施術のひとつです。ニキビ治療では主に、炎症を落ち着かせることや、皮脂が多い肌の状態を整えることを目的として行われます。

450nmブルーレーザーによる効果

ブルージェネシスとは、450nm(ナノメートル)前後の波長を持つブルーレーザーを用いる美肌治療です。

アメリカFDA(日本の厚生労働省にあたる政府機関)の承認を取得した、スペイン発の美容医療機器である「ブラウマン」の照射モードのひとつで、ニキビ・赤み・いぼ・毛穴・ハリ感の改善などを目的としています。

この波長のブルーレーザーは、皮膚の比較的浅い層に作用することと、ニキビの「赤み」の原因であるヘモグロビン(血液中の赤い色素)や、ニキビ跡の「茶色いシミ」の原因であるメラニン色素に吸収されやすいという性質があります。

そのため、肌の奥深くにはダメージを与えることなく、対象箇所を狙った治療が可能になります。

ニキビ改善・予防に効果を発揮するメカニズム

イラストはイメージです。

ニキビの原因のひとつは、毛穴に皮脂が詰まることで、「アクネ菌」という菌が過剰に増殖して炎症を起こすことです。ブルージェネシスで用いるブルーレーザーには、殺菌・抗炎症効果があり、アクネ菌を殺菌して、ニキビの炎症を抑えることが期待できます。

ブラウマンには2段階の照射モードがあり、目的に応じて使い分け、または併用しながら、これらのニキビの原因にアプローチします。

炎症後の赤みを落ち着かせ、肌状態を整える(ブルージェネシス)

ブルーレーザーを顔の広範囲にシャワーのように照射することで、ブルーレーザーがニキビの炎症を落ち着かせ、赤みの改善が期待できます。この広範囲照射モードの名称が「ブルージェネシス」です。

また、レーザーが皮脂腺にも作用し、過剰な皮脂の分泌を抑制します。皮脂というアクネ菌のエサを減らすことで、ニキビができにくい肌環境を整えます。加えて、レーザーの熱で皮膚表面のコラーゲン生成が促進され、肌にハリが出る効果も期待できます。

【期待できる変化】

  • 炎症によって残ってしまった赤みを改善する。
  • 顔のテカリやベタつきを抑え、ニキビができにくい肌質づくりをサポートする。

アクネ菌の排出・殺菌によるニキビの治療(スポット照射)

ブルーレーザーをニキビに直接照射(スポット照射)することで、ニキビを覆っている薄い⽪膚層を除去し、毛穴を解放して、中に溜まった膿(うみ)や皮脂、原因菌を殺菌・排出することができます。その後、再度照射して病巣を凝固します。これにより新たな菌の侵⼊を防ぎ、治療と予防を同時に目指すことができます。

【期待できる変化】

  • 膿を持って炎症を起こし、赤く腫れているニキビを鎮静・改善する。
  • 同じ場所からのニキビの再発を予防する。

ブルージェネシスとスポットの2つの照射モードを併用することで、一層の効果が期待できます。

※肌状態によって適応が変わるため、実際に行うかどうか、どのくらいの出力で行うかは医師の判断になります)

ブルージェネシスの症例紹介

実際の変化について、当院での症例写真をご紹介します。効果の現れ方には個人差がありますが、本症例では、肌の赤み、くすみ・毛穴が改善しています。

施術内容・ブルージェネシス(全顔)5回
※目の下のふくらみ(脂肪)取り、レブライト(全顔)5回、スプリングX(全顔)+ニキビケア 3回を併用にて行っています。
治療回数1回[ 上段 ]Before [ 下段 ]97日(約3か月)後
料金ブルージェネシス(全顔) ■初回¥3,980+税
■他の医療機器との組み合わせ:1回¥6,800+税、6回コース¥36,000+税 ■単独:1回¥9,800+税、6回コース¥54,800+税
■オプション:ブルージェネシスに追加して、にきび(蒸散・凝固)1個あたり¥300+税
※アゴ、首、背中等は範囲によって変わります。
リスク・副作用ブルージェネシスにダウンタイムはありません。

ブルージェネシスだけでは改善が難しい症状は?

ブルーレーザー(ブルージェネシス)は、炎症性のニキビや赤み、皮脂の多さを改善したい方に適している一方で、例えば以下のように、症状によっては別の治療が必要になることがあります。

  • 凹凸が深いニキビ跡: 

真皮までダメージが及んだ、深いクレーター状のニキビ跡の改善には、ニードルRH治療やフラクショナルレーザーなど他の施術が第一選択となることがあります。

  • 濃い色素沈着: 

ブルーレーザーは皮膚の浅い部分に作用しやすいため、皮膚の奥深くまで達するような濃いシミ・色素沈着には、レブライトによるレーザートーニングが適応となります。

経験が豊富な医師であれば、病変を総合的に判断して、適した施術・治療法を提案してくれるはずです。

副作用・ダウンタイムについて

ブルーレーザーによるニキビ治療は安全性の高い治療ですが、照射設定や体質によって反応は異なります。

  • スポット照射:照射部分に10日間程度のテープの貼付による保護が必要となります。しばらくの間赤みが残ることもありますが、時間とともに軽快します。
  • ブルージェネシス(広範囲照射):ダウンタイムはありません。

ブラウマンは照射パワーと持続時間をミリ秒単位で設定でき、周囲の組織に損傷を最低限に抑えることができます。適切に行えば、しっかりと効果を出しながら安全に行える治療です。経験が豊富な医師のもとで治療を受けるようにしましょう。

ブルージェネシスによるニキビ跡レーザー治療のよくある質問

最後に、ブルージェネシスによる治療に関して多く寄せられる疑問にお答えします。

Q. 治療は何回くらい必要ですか?

1回の治療でも皮脂の減少やニキビの鎮静効果を実感できる方も多いですが、肌質を改善し、効果を定着させるためには、継続的な治療が推奨されます。ニキビの重症度や肌質によって必要な回数は異なるため、カウンセリングで医師と相談して治療計画を立てましょう。

Q. 仕事や学校は当日から可能ですか?

ブルージェネシスは肌の刺激が少なくダウンタイムがないため、当日から普段どおり過ごせます。施術直後からメイクもできます。仕事や学校を休む必要はなく、日常生活に支障をきたすことはありません。

スポット照射を行った場合には、しばらくの間テープの貼付による保護が必要となりますので、気になるイベント等がある場合は、実施時期など医師にご相談ください。

Q. 敏感肌でも受けられますか?治療が受けられない人はいますか?

レーザーの照射のパワーと持続時間を細かく設定でき、肌への刺激を最小限に抑えられますので、敏感肌の方でも受けやすい治療です。 ただし、以下に該当する方は治療を受けられない場合があります。

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 皮膚がんの治療を受けている、または疑わしい色素性病変がある方
  • 光線過敏症の方
  • 重度の皮膚炎(アトピーなど)や感染症がある方
  • 抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を内服中の方
  • ケロイド体質の方
  • 照射部位にタトゥー、アートメイク、金属、電子インプラントがある方

など

最終的な判断は医師の診察によりますので、まずは診察でご相談ください。

Q. ブルージェネシスとジェネシスの違いは何ですか?

どちらもジェネシスという名称が付き、「ダウンタイムが少ない施術」として紹介されることがありますが、一般的に使う光の種類(波長)や適応(効果が期待できる症状)が異なります。

・ブルージェネシス:450nmのブルーレーザーを使用しており、皮膚の比較的浅い層に作用します。赤みや色素に反応しやすく、殺菌作用が強いため、皮膚の表層部分にできるホクロやイボ、血管腫、赤ニキビ等の病変に効果が期待できます。皮膚のコラーゲンの増生を促し、肌のキメ・ハリを改善させる照射法です。

・ジェネシス(ロングパルスYAGレーザー):1064nmのレーザーを使用。皮膚の少し深い層に働きかけ、コラーゲンの生成を促します。主に肌のキメ・ハリ改善、毛穴の引き締め、赤ら顔の改善などに効果が期待できます。

どちらもダウンタイムが少ないマイルドな治療ですが、ニキビ改善・予防を重視するならブルージェネシスがより適しているといえます。

まとめ:ブルージェネシスでニキビを改善・予防へ

ブルージェネシスは、炎症性の膿をもった赤ニキビや、繰り返しできるニキビにお悩みの方におすすめできるレーザー治療です。肌にやさしくアプローチしながら、ニキビの原因に直接作用します。

さらに、皮脂の分泌をコントロールしながら炎症を抑えることで、今ある赤ニキビの鎮静化だけでなく、ニキビができにくい肌環境へと導きます。コラーゲンの増生を促し、肌のキメ・ハリを改善させるため、全体的な肌質の改善にもつながります。

当院では、経験豊富な医師が丁寧にカウンセリングを行った上で施術しておりますので、お気軽にご相談ください。

参考文献

1.by Giuseppe Lodi,Fortunato Cassalia,Mario Sannino,Giovanni Cannarozzo ,Adone Baroni,Simone Amato ,Elena Zappia,Giovanni Pellacani ,Steven Paul Nisticò

.Blue Light Therapy in Dermatological Practice: A Review.Cosmetics.2025,12(1),30.
https://www.mdpi.com/2079-9284/12/1/30

2.Ashkenazi et al. Eradication of Propionibacterium acnes by its endogenous porphyrins after illumination with high intensity blue light. Lasers Surg Med. 2003

3.milesman|Laser acne/stains
https://milesman.com/en/laser-acne-stains/

4.Cheuk Hung Lee,Alvin Kar Wai Lee,Kwin Wah Chan,kar wai Lam,Tin Hau Wong.Laser resurfacing in acne scarring: a review.The Journal of Cosmetic Medicine.2022,6(1):1-7

https://www.researchgate.net/publication/361648041_Laser_resurfacing_in_acne_scarring_a_review


chevron_left   BACK TO LIST