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赤ら顔・酒さの違いとは?|赤ら顔へのブルーレーザー(ブルージェネシス)の効果と特徴
2026.03.02

顔全体や部分的に目立つ赤みが生じる赤ら顔や酒さ(しゅさ)。肌のお手入れに気を使っているのに改善されず、メイクで隠すのにも限界を感じ、お悩みの方がいらっしゃいます。
そんな肌の赤み治療の選択肢として、ブルーレーザーを用いた
「ブルージェネシス」が注目されています。
なぜブルージェネシス(ブルーレーザー)が赤ら顔や酒さに効果的なのか、
その仕組みから照射モード、よくある質問まで詳しく解説します。
この記事でお伝えすること(要約)
- 赤ら顔の原因はさまざまで、酒さのほか、ニキビの炎症や間違ったスキンケアなどがある。
- 酒さは、遺伝的要因や免疫反応の異常に加え、飲酒や紫外線、ストレスなどが関与していると考えられている。
- ブルーレーザーは、450nmの波長の光が血液中の赤い色素「ヘモグロビン」に効率よく吸収される特性を利用し、肌の赤みにアプローチする。
- 赤ら顔の治療では、症状や範囲に応じて、ブルーレーザーのスポット照射や広範囲照射(ブルージェネシス)が選択される。
赤ら顔と酒さの違いとは?
「赤ら顔」と「酒さ(しゅさ)」は、どちらも顔が赤く見えるため混同されがちですが、医学的には異なる状態です。適切な治療を選ぶために、まずは両者の違いを正しく理解しましょう。
赤ら顔は“症状”、酒さは“疾患”
最も大きな違いは、赤ら顔が「症状」であるのに対し、酒さは「疾患」であるということです。
赤ら顔は、さまざまな原因によって、顔の皮膚が赤く見えている「状態」を指す総称です。一方、酒さは、炎症などによって顔に持続的な赤みや吹き出物、ヒリヒリ感やかゆみなどが生じる、慢性的な皮膚の「病気」です。
つまり、酒さによって赤ら顔の症状が現れることはありますが、赤ら顔のすべてが酒さによるものというわけではありません。
赤ら顔の原因は一つではない
赤ら顔を引き起こす原因は、以下のように多岐にわたります。ご自身の赤みがどのタイプかを知ることが、改善への第一歩です。
【赤ら顔の原因】
- 毛細血管の拡張:皮膚の表面近くにある毛細血管が何らかの原因で拡張し、透けて見えることで赤く見えます。寒暖差や緊張で赤みが増す場合もあります。
- ニキビ・ニキビ跡の炎症:炎症を伴うニキビや、ニキビが治った後に残る炎症性の赤みです。
- 敏感肌:刺激に敏感な肌状態では、血管が透けて見えたり、赤みがみられたりすることがあります。
- 間違ったスキンケア:洗浄力の強いクレンジングやゴシゴシ洗顔など、肌への過度な刺激が原因でバリア機能が低下し、炎症を起こしやすくなります。
- 皮脂による炎症:過剰に分泌された皮脂が酸化し、皮膚に炎症を引き起こすことで赤みが生じます。
【関連記事】ニキビのレーザー治療「ブルージェネシス」とは?|ニキビの炎症改善・新たなニキビの予防効果を解説
酒さの原因・症状
顔がお酒を飲んだ後のように赤らんで見えることから、「酒さ」という名前がついています。但し、実際にお酒が直接の原因というわけではなく、完全には解明されていないものの、遺伝的要因や免疫反応の異常などが発症に関与していると考えられています。また、飲酒や紫外線、ストレスなどは症状を悪化させるきっかけになることがあります。進行するに従い、以下のような症状が現れます。
- 持続的な赤み:特に鼻や頬、額、あごなど顔の中心部に、赤みが長く続きます。
- 毛細血管の拡張:皮膚の表面に糸くずのような細い血管が浮き出て見えます。
- ニキビのようなブツブツ(丘疹・膿疱):ニキビと似ていますが、毛穴の詰まりがないのが特徴です。
- ほてり感・ヒリヒリ感:些細な刺激で、肌がほてったり、ヒリヒリとした痛みを感じたりすることがあります。
- 鼻瘤(びりゅう):鼻の皮膚が厚くなり、こぶのようにデコボコしてくることがあります。
ブルーレーザー(ブルージェネシス)が赤ら顔・酒さに効果的な理由

赤ら顔や酒さの治療選択肢として、ブルーレーザー(ブルージェネシス)による治療効果が期待できます。
ブルーレーザーとはその名の通り青い光を使ったレーザー治療で、アメリカFDA(日本の厚生労働省にあたる政府機関)の承認を取得した、スペイン発の美容医療機器である「ブラウマン」が有名です。
では、なぜブルージェネシスは特に赤ら顔や酒さの治療に適しているのでしょうか。その理由は、ブルーレーザーならではの作用にあります。
ヘモグロビンに反応・表在血管へアプローチ
このブルーレーザーは、450nm(ナノメートル)という特定の波長の光で、赤みの原因である血液中の赤い色素「ヘモグロビン」に効率よく吸収されるという特徴があります。また、ブルーレーザーは、皮膚の比較的浅い層にある細かい毛細血管(表在血管)に効果的に作用します。
顔全体の赤みや、ほてったような赤ら顔が、この表在血管の拡張によるものだった場合、レーザー光が皮膚のヘモグロビンに吸収され、その熱エネルギーが、拡張してしまった余分な毛細血管を少しずつ破壊・収縮させることで、赤みを根本から改善することが期待できます。
炎症性赤みに対する作用
酒さやニキビ・ニキビ跡に見られる「炎症性の赤み」に対しても、ブルーレーザーは有効です。ブルーレーザーの光には殺菌作用があり、炎症を鎮める効果が期待できることから、炎症に伴う赤みの改善が期待できます。
赤ら顔の原因・タイプ別照射モード
ブラウマンのブルーレーザーには、気になる部位をピンポイントで狙い撃ちするスポット照射と、レーザーをシャワーのように顔全体に照射する広範囲照射する「ブルージェネシス」の、主に2つの照射モードがあり、症状によって使い分けます。
赤みのタイプによってこれらの照射モードを使い分けることで、より高い効果を発揮します。
① 血管が目立つ赤ら顔にはスポット照射
頬や鼻の周りに、クモの巣状や糸ミミズのように血管が1本1本浮き出て見えるタイプには、スポット照射が適しています。原因となっている血管をピンポイントで狙い撃ちし、熱で凝固させることで、目立つ血管を消退させます。
②顔全体がぼんやり赤いタイプはブルージェネシス
特定の血管が目立つわけではなく、顔全体がなんとなく赤い、りんごのように赤みが広がっているタイプには、ブルージェネシス(広範囲照射)が適しています。
顔全体にレーザーを照射することで、無数に存在する細かい毛細血管に働きかけ、全体のトーンを均一に整えていきます。肌質改善効果もあるため、キメが整い、ハリのある健康的な肌を目指せます。
③酒さ(炎症+血管)には併用が有効な場合も
炎症による吹き出物と血管の拡張が混在している酒さなどの場合は、スポット照射とブルージェネシスを組み合わせた治療も検討されます。ブルージェネシスで顔全体の炎症を抑えつつ、特に目立つ拡張血管や膿を持ったブツブツに対してスポット照射を行うことで、複合的な症状に効率よくアプローチできます。
ブルージェネシスの症例紹介
赤ら顔に対するブルージェネシスによる治療について、当院での症例をご紹介します。※効果には個人差があります。


| 施術内容 | ・ブルージェネシス(全顔)5回 ※目の下のふくらみ(脂肪)取り、レブライト(全顔)5回、スプリングX(全顔)+ニキビケア 3回を併用にて行っています。 |
| 治療回数 | 1回[ 上段 ]Before [ 下段 ]97日(約3か月)後 |
| 料金 | ブルージェネシス(全顔) ■初回¥3,980+税 ■他の医療機器との組み合わせ:1回¥6,800+税、6回コース¥36,000+税 ■単独:1回¥9,800+税、6回コース¥54,800+税 ■オプション:ブルージェネシスに追加して、にきび(蒸散・凝固)1個あたり¥300+税 ※アゴ、首、背中等は範囲によって変わります。 |
| リスク・副作用 | ブルージェネシスにダウンタイムはありません。 |
副作用・ダウンタイムについて
赤ら顔に対するブルーレーザー治療は安全性の高い治療ですが、照射設定や体質によって反応は異なります。
- スポット照射:照射部分に10日間程度のテープの貼付による保護が必要となります。しばらくの間赤みが残ることもありますが、時間とともに軽快します。
- ブルージェネシス(広範囲照射):ダウンタイムはありません。
ブラウマンは照射パワーと持続時間をミリ秒単位で設定でき、周囲の組織に損傷を最低限に抑えることができます。赤ら顔の原因を見極めて適切に行えば、しっかりと効果を出しながら安全に行える治療です。経験が豊富な医師のもとで治療を受けるようにしましょう。
ブルーレーザーに関するよくある質問
最後に、ブルーレーザー(ブルージェネシス)治療に関して患者様からよくいただく質問にお答えします。

Q.ブルージェネシスはVビームより優れていますか?
「どちらが優れている」というわけではなく、得意分野が異なります。
Vビームは、ブルージェネシスと同じく赤み治療に使われるレーザーですが、波長が異なります(595nm)。ヘモグロビンへの吸収率が非常に高く、血管腫(赤あざ)や太く目立つ毛細血管に対して効果を発揮します。その分、施術後には内出血(紫斑)などのダウンタイムが生じることがあります。
一方、ブルージェネシスはよりマイルドな作用でダウンタイムがなく、顔全体の広範な赤みや肌質改善を得意とします。
肌の症状や、ダウンタイムが許容できるかどうかに応じて最適な治療法が判断されます。
Q.治療が受けられない人はいますか?
レーザーの照射のパワーと持続時間を細かく設定でき、肌への刺激を最小限に抑えられますので、敏感肌の方でも受けやすい治療です。 ただし、以下に該当する方は治療を受けられない場合があります。
- 妊娠中、授乳中の方
- 皮膚がんの治療を受けている、または疑わしい色素性病変がある方
- 光線過敏症の方
- 重度の皮膚炎(アトピーなど)や感染症がある方
- 抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を内服中の方
- ケロイド体質の方
- 照射部位にタトゥー、アートメイク、金属、電子インプラントがある方
など
最終的な判断は医師の診察によりますので、まずは診察でご相談ください。
Q. 赤ら顔・酒さの治療は何回くらい必要ですか?
肌質を改善し、顔全体の赤みを改善させるためには、継続的な治療が推奨されます。重症度や肌質によって必要な回数は異なりますが、当院では1クール6回を2~3クール行う集中トリートメントなどのプランをご用意しています。カウンセリングにより、それぞれの方に合った治療計画をご提示させていただきます。
東京・渋谷で赤ら顔・酒さ治療を受けるなら
赤ら顔や酒さの治療は、原因を正確に診断し、ひとりひとりの肌状態に合わせた適切な治療法を選択することが何よりも重要です。自己判断でケアを続けると、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。
東京渋谷にあり、多くのモデルや芸能人の方にもご来院いただいている当院エスビューティークリニックは、「ブルーレーザー(ブルージェネシス)」をはじめ、豊富な治療選択肢の中から、あなたにとって最適なオーダーメイドの治療プランをご提案いたします。経験豊富な医師が丁寧にお悩みをお聞きしますので、お気軽にお問合せください。
【参考文献】
1. Barbara M.Rainer,Sewon Kang,Anna L.Chien.Rosacea: Epidemiology, pathogenesis, and treatment.Dermato-Endocrinology.2017,9(1),e1361574
2. 山﨑 研志.赤ら顔と自然免疫.日本香粧品学会誌. 2016,40(1),p.20-23
3. 菊地 克子.酒䉠・酒䉠様皮膚炎・脂漏性皮膚炎.日本香粧品学会誌.2023,47(4),p.320-325
4. 塚田 弘行, 武田 あきら, 宇山 侊男.皮膚と微小循環の血流.日本化粧品技術者会誌.1996,30(2), p.184-189
5. 関東裕美.病的皮膚への化粧指導.日本香粧品学会誌.2020,44(2),p.129–134
6.日本皮膚科学会.尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023
7. PMDA.皮膚良性血管病変治療用レーザー装置 VbeamⅡ
この記事を監修したドクター
⼭本 祐未 S Beauty Clinic 院⻑
資格‧所属:⽇本美容外科学会会員∕ボトックスビスタ認定医/
ジュビダームビスタ認定医
専⾨分野:美容皮膚科

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