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唾液腺ボトックスの効果は?エラボトックスや脂肪溶解注射との違い
2024.12.04
唾液腺ボトックスとは?期待できる効果は?
唾液腺ボトックスとは、唾(つば)・唾液を作る器官である唾液腺にボトックス(ボツリヌストキシン製剤)を注射することで、エラやアゴ周りのフェイスラインをすっきり整える美容施術です。
顔が大きく見えたり、エラが張る、アゴ下がたるんで見えるといった原因には、脂肪がつき過ぎている場合、筋肉がつき過ぎている場合に加えて、唾液腺が発達して大きくなってしまっている場合があります。
唾液には、口の中を衛生的に保つ役割のほか、消化促進などの働きがあり、人間にとって大切な体液の1つです。この唾液を作るのが唾液腺という器官で、アゴや口の周辺に存在します。しかし、唾液腺が必要以上に発達して大きく膨らんでしまうと、顔が大きく見える原因になります。エラが張ったように見えたり、アゴと首の境が膨らんで見えたり、二重アゴのように見えたりすることがあります。
唾液腺へのボトックス注射は、唾液腺の影響で膨らんだフェイスラインやアゴ下をすっきり整える小顔効果が期待できます。
唾液腺ボトックスで期待できる効果
唾液腺は、主に耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つがあり、注射する場所によって、エラ張りだけでなく、アゴ下の膨らみなどにもアプローチできるのが大きな特徴です。
- エラ張りの改善
耳の下から頬にかけて存在する耳下腺にボトックス注射することで、エラ周辺の膨らみが縮小します。エラからアゴ、頬のラインがすっきり整い、小顔効果が期待できます。
- アゴ下の膨らみ改善
顎下腺へのアプローチにより、アゴ下の膨らみや、二重アゴの改善が期待できます。
エラボトックスとはどう違う?小顔効果が期待できる他の施術との違い
エラ張りに効果的とされる美容施術として、エラボトックスもよく知られています。では、エラボトックスをはじめとする小顔対策と、唾液腺ボトックスにはどんな違いがあるのでしょうか。
唾液腺ボトックスとエラボトックスとの違い
唾液腺ボトックスとエラボトックスは、どちらもボツリヌストキシン製剤を注射するという点では同じです。違いは注入する部位です。
エラボトックスとは、エラ周辺にある筋肉である咬筋(こうきん)にボトックス注射をする施術です。咬筋とはものを噛むときに使う咀嚼(そしゃく)筋です。噛みしめや食いしばりのクセがある場合、この咬筋が必要以上に発達してしまうことがあります。大きくなった咬筋にボトックス注射をすることで、筋肉の働きを抑えて、エラのラインを整えるのがエラボトックスです。歯ぎしりや食いしばり、噛み締めなどを和らげる効果も期待できます。
一方、唾液腺ボトックスは、筋肉ではなく唾液腺そのものに注射します。耳下腺、顎下腺、それぞれ注射する部位によって、エラ張り以外にも、アゴ下の膨らみなどにもアプローチできるのが特徴です。 噛みしめや食いしばりなどによって筋肉が大きくなってしまった筋肉由来のエラ張りにはエラボトックス、唾液腺が肥大したことによって起きるフェイスラインの乱れには唾液腺ボトックスがおすすめです。
唾液腺ボトックスと脂肪溶解注射との違い
もう1つ、小顔効果が期待できる施術として脂肪溶解注射があります。脂肪溶解注射は、その名の通り、脂肪を溶かしてフェイスラインをすっきりさせる方法で、部分痩せを目的とした治療の一つです。
唾液腺ボトックスは、エラ張りや二重アゴなどの要因となっている唾液腺の発達を抑える方法であるのに対し、脂肪溶解注射は、余分な脂肪がついてしまった頬やアゴ、エラなどにピンポイントで注射して脂肪を減らすという施術です。デオキシコール酸などが主成分で、注入した部位の脂肪を破壊します。
唾液腺ボトックス | エラボトックス | 脂肪溶解注射 | |
施術の目的 | 唾液腺の肥大によるエラ張りやアゴ周りの張りやふくらみを抑える | 咬筋などの筋肉が発達することによって生じたエラ張りを解消する | 顔についた脂肪を減らして、フェイスラインを整える |
注射する部位 | 唾液腺(耳下腺、顎下腺) | 咬筋などの筋肉 | 脂肪が気になるところ |
対象となる部位 | フェイスライン | エラ | フェイスライン全体 |
使用する製剤 | ボトックス製剤(ボトックスビスタなど) | ボトックス製剤(ボトックスビスタなど) | デオキシコール酸やL-カルニチンなどが含まれる製剤 (Slim S、リポリティックプラスなど) |
唾液腺ボトックスの注意点
先述のとおり、唾液腺ボトックスは、唾液腺の肥大によるフェイスラインの乱れに効果が期待できますが、筋肉の発達や脂肪が原因となっている場合には効果が出ないため、事前に原因をしっかり見極める必要があります。その他にも、以下のような注意点があります。
- 継続して施術を受けることが推奨される
唾液腺ボトックスの効果は、徐々に現れます。注入する部位や量、体質などによって個人差はありますが、約4~6か月で効果が薄れていきます。唾液腺が小さくなり落ち着くまで定期的な施術をすると、より効果が長続きします。
- 唾液が少なくなったと感じる
唾液腺の働きを弱める施術になるため、以前と比べて唾液が減ったと感じる場合があります。当クリニックでは、普段の食事や日常生活に必要な唾液は出るように、適切な量や部位を判断したうえで施術を行っておりますのでご安心ください。
- 注射に痛みが生じることがある
エラやアゴなどへの注射となるため、多少の痛みが生じるかもしれません。麻酔を使用することもできますので、注射が苦手な方や痛みに不安がある方は、事前にご相談ください。
なお、以下の方は体調や症状の悪化を招く可能性があるため、基本的に避けた方が良いでしょう。詳しくは事前に医師にご相談ください。
①妊婦、授乳中、妊娠の可能性のある方
②重症筋無力症や筋萎縮性側索硬化症などの診断を受けている方
③筋弛緩剤を内服中の方
③ボツリヌストキシン製剤にアレルギーや過敏症の既往歴がある方
④治療などのために、他のボツリヌストキシン製剤を使用している方
⑤喘息などの慢性的な呼吸器系の病気がある方
⑥緑内障と診断されている方
その他、唾液腺が肥大している原因として、感染症などが影響している場合もあります。診察を行ったうえでの施術となりますが、体調不安がある場合には事前にご相談ください。
唾液腺ボトックス施術の流れ
当クリニックでは、厚生労働省に認可され、安全性の高いボツリヌストキシン製剤であるアラガン社のボトックスビスタを採用しています。唾液腺ボトックスの施術を行う場合の流れは以下のとおりです。
1.カウンセリング
医師によるカウンセリングと診断により、唾液腺の肥大を確認します。お悩みの緩和につなげるために、適切な部位や量を判断して提案いたします。
2.施術準備
注射する部位に、冷却や消毒をして準備します。
3.施術
注入する部位の数にもよりますが、数分程度で注射は完了します。
施術後は普段通りの生活が過ごせます。ただし、注射したところをこすったり、強く圧力をかけたりしないようにしてください。また、ボツリヌストキシン製剤は熱に弱いため、施術後2~3日は過度な運動や飲酒、入浴は避けましょう。 まれに、注射部位への赤みや腫れ、筋肉のこわばりを感じる場合があるため、医師に相談しながら経過を観察しましょう。
(まとめ)
唾液腺ボトックスは、唾液腺の腫れを改善することで小顔効果が期待できます。エラ張りやアゴ下の膨らみが脂肪や筋肉が原因ではない気がする、エラボトックスや脂肪溶解注射、脂肪吸引等を行ったが効果を感じられなかった、といった方は唾液腺ボトックスで効果が得られる可能性があります。ダウンタイムも少なく、気になる部位にダイレクトにアプローチできる美容施術となっています。
但し、原因を見極めて適切に行われなければ、唾液が十分に出なくなってしまうなどの不具合が生じることもあります。失敗を防ぐために経験豊富で信頼できる医療機関で受けることが大切です。
当クリニックでは、経験豊富な医師が丁寧に事前診断し施術しております。まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。
この記事を監修したドクター
⼭本 祐未 S Beauty Clinic 院⻑
資格‧所属:⽇本美容外科学会会員∕ボトックスビスタ認定医/
ジュビダームビスタ認定医
専⾨分野:美容皮膚科
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